挑戦者たち
SDGsに貢献する
多彩な新事業や
サービスを牽引

企業営業第六部エナジー室 兼 海上保険室

2007年入社

関口 直明

#1

これまでの経歴

2007年
入社。埼玉支店さいたま支社に配属
2012年
ドリームチケットを獲得。企業商品業務部 財産保険グループに異動
2016年
損害保険ジャパン日本興亜労働組合専従
2019年
企業営業第六部 エナジー室 兼 海上保険室に異動

ドリームチケットを獲得し
念願だった商品開発の部署へ

再エネ海域利用法が改正され、これまで洋上風力導入の壁となっていた課題が一気に解決に向かう。これを受けて国内の洋上風力プロジェクトが本格化し始めており、2030年までに直接投資5兆円の巨大マーケットが広がろうとしている。そのビジネスの可能性と社会貢献度の高さを見据え、損保ジャパンもいち早く洋上風力に着目してきた。さらに、ICTの活用で自然災害時のインフラ損害を予兆し、防災・減災へとつなげる新しい取組みにも着手。SDGsや脱炭素社会の実現に貢献するこれらのプロジェクトをリードするのが関口直明。そのキャリアは、埼玉支店から始まった。
「当時は、代理店への提案やお客さまのご要望に応えることに必死でした。ただ、ある上司が『喜ばれることに喜びを』という言葉を掲げていて、それが一つの行動指針となりました。とても平易でわかりやすく、今でも思い起こします。数年経つと、自分自身を省みることができるようになり、次のステップとして大企業を保険やサービス、リスクマネジメントの観点で支える企業営業や商品開発に関心を抱くようになりました。そして、その先には海外駐在なども視野に入っていました」。
その希望は見事に叶えられる。埼玉支店での実績が認められ、異動先を自分で選べるドリームチケットを獲得したのだ。関口が選んだのは企業商品業務部だった。
「念願だった商品開発の部署に移りました。商品の仕組みを深く学ぶことができ、今後のキャリアを形成する上で欠かせない専門性と幅広さが身につけられると考えて希望しました。同じようにドリームチケットを獲得して異動してきた同世代の社員や海外赴任から戻ってきた先輩たちがいて、非常に活気のある職場でした」。

陸上風力に関する保険で、環境省のエコプロダクツ大賞を受賞

企業商品業務部での忘れられないプロジェクトがある。
「陸上風力に関する保険で、風力発電事業者向け「事故再発防止費用補償特約」という商品開発のプロジェクトに携わりました。この保険は、台風などで事故が起きた際に、事故の再発を防止するために必要な費用を補償するという画期的な商品。上司の強力な牽引力のもと、メンバー全員が一丸となり取り組んだ成果でした。全国紙にニュースリリースが掲載され、環境省のエコプロダクツ大賞を受賞することができました。世の中にインパクトを与えた仕事として非常に印象深いものがあります」。
お客さまのヒアリングを積み重ね、ニーズを把握し、綿密に保険設計を行い、半年以上の月日をかけて商品化。その後は、営業部門にどう販売してもらうかを考える。トータルな視点で関われるのが商品開発の醍醐味だと言う。さらに、既存商品の改定でも確かな足跡を残した。
「BCP地震補償保険という商品のアップグレードも行いました。これは、契約時に指定した震度計において、地震発生により震度が一定規模以上となった場合に保険金(仮払金)を支払う商品です。迅速にお客さまへ保険金をお届けすることができるため資金ショートを防ぎ、事業継続に貢献する保険です。商品開発は、どれもロングスパンの仕事。収益を確保する設計も大事ですが、社会的課題の解決を目的にメンバー全員で思いを共有し、モチベーションを維持することが重要です。実際に社会貢献度の極めて高い仕事が多いため、メンバー全員の思いが自然とひとつになっていきます」。

ロンドンで再保険会社へのプレゼンテーション
世界の保険プレーヤーと渡り合う

社会にインパクトを残した商品開発とともに、自身の成長を促した経験が初めての海外出張である。保険の発祥地、ロンドンに赴き再保険者へのプレゼンテーションを行った。
「企業の地震に関する補償を引き受けてもらうために、再保険会社へのプレゼンテーションを5、6社ほど回って展開しました。保険には精通しているものの、英語はそれほど得意ではありません。世界の保険プレーヤーと対峙し、肝を冷やしながら、どういうリスクがあるのか。どれくらいのキャパシティをお願いできるのか。居並ぶ幹部たちを前にしっかりとディスカッションすることができました」と関口。数年後、海外引受のチームリーダーを任せられるなど、ステップアップの契機にもなった。
さらに、大きな気づきを得た経験でもあった。
「保険に関するより高度で専門的な知識を持っていることで、世界の保険プレーヤーと対等に話すことができました。専門性を極めると、共通言語を持つことができるのだと実感しました」。
保険のスペシャリストとしての真髄を極めることで、世界の保険プレーヤーとも渡り合うことができる。その確信が、静かに高鳴り始めた。

SDGsや脱炭素化を起点とした
社会貢献度の高いプロジェクトがスタート

そして2019年の10月、現在の部署である企業営業第六部エナジー室兼海上保険室に異動。SDGsや脱炭素化を起点とした、より社会貢献度の高いプロジェクトが次々とスタートしている。
「上流資源開発でオーストラリアのパースに出張して、数兆円の国家プロジェクトの保険引受に接したり、洋上風力発電の営業や保険引受にも携ったり、日々奔走しています。洋上風力では、商品設計と営業の両方を兼ね、権限を持たせてもらっています。海外では当たり前ですが、日本ではあまり前例がありません。洋上風力は専門性が高いため、お客さま接点のある者が商品説明もできないとスピード感が損なわれてしまう」。
キャリアのなかで営業と商品開発の両方を極めてきた経験が今、大いに活きている。多様なプレーヤーとの共創も刺激的だ。
「アライアンスに向けて多くの企業と意見交換をし、社内だけでなくさまざまな人々との関わりがあります。打ち合わせの一つひとつが、他流試合のような緊張感に包まれます。でも、それがたまらなく面白い」と、充実した表情をのぞかせる。
さらに、積極的にセミナー講師も務め、洋上風力の可能性を広める役割も担う。
「洋上風力に関するリスクマネジメントの講義などを行っています。対象は、事業者、商社、電力会社、銀行、メンテナンス会社など、実にさまざまです」。
チームリーダーとして組織を牽引する立場にありながら、実にさまざまな業務を兼務している。これだけ幅広い役割を担えるのも、これまでの職場で出会った人たちのおかげだと関口は言う。
「社会人としての基礎を叩き込んでくれた埼玉支店、社会に足跡を残すことの醍醐味を教えてくれた企業商品業務部、そして同じ目標に向かって走っている現在の部署。それぞれの職場で出会った仲間たちが、私のキャリアをつくってくれました。業務はそれぞれ違いますが、そこに通底している『世のため、人のため』という理念は同じです」。
人の魅力と社会貢献度の高さ。入社を決めたときに感じた当社の魅力は、関口の胸のなかでいっそう輝きを増している。

ある1日の時間割

6:00
起床

朝食、日経やニュースチェック

7:00
通勤

電車では英語勉強や読書に時間を使っています。

08:00
出社

出社後、翌週の新規提案に向けた資料作成を開始。

09:00
WEB会議

SOMPOリスク社や洋上風力事業者(電力会社)などとWEB会議。 その後、職場のメンバーからの相談にのったり、情報交換をしたり。

12:00
昼食

職場のメンバーと日本橋界隈のお店に行くことが多いです。

14:00
セミナー講師

社外セミナーの講師として自分が携わっている事業についてプレゼンテーション。

16:00
会議

ICT防災減災の共創に関する会議、再保険ブローカーとの会議。

18:00
退社
20:00
子供と会話→夕食→団らん

帰宅後、子供とできるだけ会話をするよう心掛けています。そして夕食後は、妻との団らん。

22:00
オンライン英会話→自由時間
24:00
就寝
※ 取材時点での所属部署を記載しております

この社員のプロジェクトストーリー

SDGs達成への貢献を使命として。
私たちの挑戦は、終わることがない。

SDGsは、2015年の国連サミットで採択された、2030年までに達成すべき17の目標。
地球温暖化による気候変動や経済格差による貧困問題、多発する大規模災害など、さまざまな社会課題の解決を目指して、世界中が尽力している。
SDGs達成に向けて企業の役割が期待されているなか、いち早く多様な取組みを始めている損保ジャパン。
保険会社として何ができるのか。熱い思いが息づくプロジェクトの一端を紹介する。

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