[ interview ]
前例のないチャレンジングな経理で
前例のないチャレンジングな経理で
事業の成長を支える。
- 多々納 (経理)
- 2022年入社
- 経理部

- Profile
- 前職では大手監査法人にて会計監査に従事。キャリアを重ねていくなかで、事業会社での会計・経理に関心を抱き、損保ジャパンへ転職。現在は、経理業務に加え、国際会計基準(IFRS)の導入に向けた検討・準備に取り組んでいる。
Chapter 01あたたかく、恵まれた環境
- 前職では会計監査をされていたそうですね。
- 国内大手の製造業を中心に、会計監査や財務調査を担当していました。お客さまが大手ということもあり、高度なデータ分析なども経験できましたし、かなり充実していました。ただ、どうしても「つくったものを外からチェックする」立場だったので、「自ら数字をつくる」立場にいきたいと思い、転職をはじめました。
- なかでも損保ジャパンを選んだ理由は?
- 色々話を聞きましたが、やはり金融機関はワークライフバランスも待遇もよかったのが魅力的でした。なかでも当社に決めた理由は「人の良さ」です。現場の方に面接をしていただく機会が多かったのですが、他の金融機関はお堅いイメージが強かったのに対し、当社の社員はフランクな方が多かったです。面接もすべてリモートだったこともあり、柔軟に働けそうな印象を受けました。
- 入社してからも、かなり親身になって接してくれたようですね。
- 会計士の資格は持っていますし実務経験もありましたが、金融に関してはわからないことだらけだったんですよね。ジョブ型かつキャリア採用で入社している身からするとかなりプレッシャーもあったのですが、周囲の方がかなり親切にいろんなことを教えてくれたり、アドバイスしてくれました。また、これは後になって気づいたことですが、当社の経理部はかなりリモート率が高いんですよね。今となってはほとんど出社しない方も、入社当時は交代交代に来てくださっていて、後になって「私のために来てくれていたんだな」と気づき、あたたかく恵まれた環境だなと実感しました。
- そういった意味では、働き方も柔軟な会社なんですね。
- かなりの裁量を任せてもらっています。さきほどの通りテレワークも自由に選べますし、タスクやスケジュールについても自分自身で管理しながら働いています。お子さんがいらっしゃる方だと、途中2時間抜けてまた業務に戻ってきたりとか、柔軟な働き方を実現している方が多いです。

Chapter 02前例のないところから、
数字をつくりあげる仕事
- もともと「数字をつくる仕事」がしたいとの思いで転職されてきましたが、実際にはどのようなことをされているのですか?
- 四半期の決算に合わせて各部から集まってくる数字を集約し、いわゆる伝票を切る作業を行います。たとえば、資産査定では資産価値が妥当なものになっているか、あるいは当社が保有しているすべての資産が漏れなく反映されているかといった具合で、財務諸表を作成するためのあらゆる数字を集約し、レポーティングを行っています。
- 国際会計基準(IFRS)の導入についても進めているそうですね。
- 事業がグローバル化していくなかで、当社の海外での売り上げ比率も次第に伸びてきています。ただ、会計基準については日本のものを適用しているので、海外の投資家からするとややわかりにくい点が多いんですよね。そのため、グローバルスタンダードな会計基準へ移行していくための準備を進めているところです。
実は、IFRSは原理原則という考え方が強く、細かい処理については各社のポリシーに委ねられているところがあります。わかりやすく言えば、日本基準では「こういった経費は、こう処理しなさい」という「形式」が大事にされている一方で、IFRSでは「実質」を求められる。加えて、基準自体も「原理原則に従ってください」というところまでしか言及されていないんです。そのため、それぞれのケースに応じて損保ジャパンとしてどう対応・処理していくのか、論点を整理しながら一つひとつ潰し込みを行っている最中です。 - どのあたりが特に難しいポイントになるのでしょうか?
- 実は保険業界でIFRSが本格的につくられたのはつい最近で、特に国内ではほとんど適用事例がないんですよね。そのため、そもそも前例がないというところが難しいポイントです。逆に言えば、前例に縛られることなく、当社からデファクト・スタンダードをつくっていける状況でもあり、そこはチャレンジングで面白さがあります。まさに「数字をつくる」仕事に携わることができています。

Chapter 03会計士として、事業を大きく支えたい
- 守りのイメージが強い仕事ですが、かなり攻めている印象を持ちますね。
- 守りの経理は間違いなく重要なのですが、今のIFRSの導入は事業をグローバル化させていく上ではまさに攻めの仕事ですし、最近はさまざまな業界の企業と資本業務提携を行っておりますが、経理の仕事が事業の成長や多角化を下支えしている実感があります。それについては、私自身も入社前にイメージしきれていなかった部分なので、良い意味でギャップでした。
- では最後に、今後の目標を教えてください。
- SOMPOグループの会計専門家になることです。前職ではいろんな会計を見てきましたし、SOMPOグループとしても多角的な事業を展開している。そういったなかで「全体を見れる」ことが会計士の強みだと私は思っているので、今携わっているのはごく一部の領域ですが、今後さらに業務や経験の幅を広げて、最終的にはグループという単位で会計や経理に関与していきたいと思っています。
