PROJECT STORY
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PROJECT STORY #02
PROJECT STORY #02

PROJECT STORY #02

私たちは日本中に“安心・安全・健康”を
届けるために存在している。
だからこそ全国一体で地域課題に向き合う。

日本全国に拠点を持ち、各地域の自治体や企業などと深い関係を築いてきた損保ジャパン。その強みを活かして力を入れているのが、地域課題の解決だ。2022年から開催している『\みらいワクワク!/こども仕事体験フェスタ(以下、こども仕事体験フェスタ)』もその一つ。現在は全国に広まっているが、最初は、沖縄支店メンバーの想いから始まったものだった。それが本社、全国の支店へと伝播。損害保険の提案にとどまらず、日本中に“安心・安全・健康”を届けることにつながっている。今回は、こども仕事体験フェスタの取組みをリードした沖縄支店のメンバーと、地方創生の推進に取り組む本社メンバーに、これまでに重ねてきた挑戦の歴史、そして地方創生・地域貢献の未来を語ってもらった。

SPEAKER PROFILE

西谷さん

官公庁・広域マーケット開発支援部渉外グループ

2015年入社

西谷さん

金織さん

カルチャー変革推進部サステナビリティ推進グループ

2016年入社

金織さん

川上さん

沖縄支店

1991年入社

川上さん

外山さん

沖縄支店法人支社

2001年入社

外山さん

変化の激しい時代の中で、
お客さまに価値を届けるために。

金織

損害保険事業はもともと社会性が高く、地域課題の解決に取り組むのは必然とも言えます。当社は1992年に国内金融機関で初めて「地球環境室」を設置し、早くから地球環境問題への対応を行ってきました。その後も積極的にCSR活動に取り組んできた歴史があるため、社会課題に対する意識が会社全体に根付いているのだと思います。

西谷

地方創生事業の推進に至ったきっかけは、2014年に政府が『地方版総合戦略』を策定したことです。全国47都道府県に拠点を有する損害保険会社として、地方創生に積極的に参画し、地域活性化や人口減少克服に貢献することが、企業の社会的責任を果たすことにつながると判断し、取組みを開始しました。

金織

加えて、気候変動や人口減少、デジタル技術の進展など、世の中は加速度的に変化しています。社会やお客さまの価値観の変化にしっかりと目を向け、変化を先読みしながら挑戦することで、パーパスに掲げている「“安心・安全・健康” であふれる未来へ」を実現できると考えています。地域課題解決に取り組むことで、社会の持続性や企業の社会的責任に対する感性が磨かれる。そこに、保険の枠を越えた価値をお客さまに提供したいという想いが重なることで、さらなる挑戦が生まれていくはずです。

変化の激しい時代の中で、お客さまに価値を届けるために。変化の激しい時代の中で、お客さまに価値を届けるために。

原動力は、地元への貢献意欲。

西谷

地域課題の解決を推進する上で大切にしているのは、地域のあらゆる方々と連携すること。そのうえで地域ごとの課題にきちんと向き合い、地域の想いを尊重することです。地方創生は当社だけで完結するものではありません。周囲の方々と手を取り合うことで、実現し、真の安心・安全・健康につながると考えています。当社の歴史を見ても、これまで地域社会との関係があり、その経済基盤に支えられたからこそ幅広い活動ができたのだと感じます。

金織

だからこそ、“草の根”的な活動にも意欲的になりますよね。地域のためになることであれば、どんなことでもやる。そういった姿勢の社員が多いことは、当社の強みにもなっていると思います。事実、2015年は3件だった自治体との協定が、2024年11月には314件まで増えました。協定の内容も、防災・減災をはじめ、地域産業の発展、関係人口の創出、観光振興など多様になっています。

西谷

そうですね。当社には地域限定コースで入社した社員が多く、地元愛や貢献意欲が高いメンバーが全国にいるからこそ実現できていることだと思います。

川上

私も1991年に地域限定コースで入社してから、ずっと沖縄で働いてきました。外山さんと共に所属している沖縄貢献チームが発足した2022年からは、沖縄の課題はどこにあるのか、その中で自分たちにできることは何かを以前にも増して考えながら業務にあたっています。

原動力は、地元への貢献意欲。原動力は、地元への貢献意欲。

地域と発展が社員のやりがい
になる。その循環を作る。

金織

私の主な役割としては、社会的価値と経済的価値の両立を目指し、全国の社員が地域課題を解決することの意義に共感してアクションするための企画や情報発信を行うこと。地域の成長が会社の成長に繋がることはもちろん、社員のやりがいにも繋げていくための循環を作るべく、日々試行錯誤しています。

西谷

私が所属している部署では、国の政策や予算を注視し、当社業務を通じて社会課題の解決に資する商品・サービスを開発することをミッションとしています。また、全国各地で実施した地方創生・地域貢献に資する取組みを収集し、好取組を他の地域でも展開できるようにパッケージ化する役割も担っています。その一つが、川上さん・外山さんが所属する沖縄貢献チームが2022年に開催した『沖縄こどもみらい仕事体験イベント(現こども仕事体験フェスタ)』です。

外山

沖縄貢献チームが発足してから、まずメンバー全員で集まって日頃の気づきを共有し、何をするのかアイデアを出し合いました。その中で出てきた大きな課題が、こどもの貧困問題です。チームに子育て中の社員が多かったこともあり、この課題の解決に向けてアクションしていくことが決まりました。

地域と発展が社員のやりがいになる。その循環を作る。地域と発展が社員のやりがいになる。その循環を作る。

チームメンバー全員の想いが
結実した『沖縄こどもみらい
仕事体験イベント』

西谷

『こども仕事体験フェスタ』は、小学生にさまざまな仕事を体験してもらうことで、高い志を育み、自ら未来を切り開く力を養うことを目的とした仕事体験イベントです。こどもの貧困、地域産業の空洞化、過疎化・東京圏一極集中などの社会課題解決への貢献を目指しています。

外山

沖縄には就業体験施設がなく、学校での職場体験も中学生以上で行われることがほとんどです。小学生のうちから就業体験をすることで、職業選択の幅を広げられるような機会を作れないか。そんな想いから、『沖縄こどもみらい仕事体験イベント』の構想がスタートしました。前例のない取組みなので、ゼロから企画書を作り、出展企業を募って、教育委員会に講演を依頼して……と、最初はとにかく大変で。まさに先ほど金織さんが仰っていた草の根活動を地道に積み重ねていきました。その結果、どの企業さんもすごく前向きな反応をしてくださったのは嬉しかったですね。

川上

また、プロジェクトの背景には、社員が達成感を得られる場を作りたいという想いもありました。特に、お客さまと接することの少ない、事務担当のメンバーは、「沖縄のために何かしたい」という想いがあっても、業務の中でそれを叶える機会は多くありません。『こども仕事体験フェスタ』は、沖縄で働く損保ジャパン社員の全員が沖縄への貢献実感を得られる機会作りにも寄与しています。

外山

2022年の第1回開催では、ありがたいことに定員の約10倍の応募をいただきました。それだけ意義のあるイベントなのだと実感しましたし、参加された親御さんからは「また来年もやってほしい」と感謝のお声もいただけました。こどもたちもすごく楽しそうで、やって良かったと心から思いましたね。大変なことも多かったのですが、私たち自身も楽しめました。

チームメンバー全員の想いが結実した『沖縄こどもみらい仕事体験イベント』 1チームメンバー全員の想いが結実した『沖縄こどもみらい仕事体験イベント』 1

チームメンバー全員の想いが結実した『沖縄こどもみらい仕事体験イベント』 2チームメンバー全員の想いが結実した『沖縄こどもみらい仕事体験イベント』 2

『沖縄こどもみらい仕事体験イベント』の様子

沖縄から全国へ、
想いとノウハウは広がっている。

川上

2024年からは沖縄県からお声かけいただき、県の事業としてスケールアップすることができました。開催地も沖縄本島だけでなく石垣島と宮古島に広げています。

西谷

そして、私たちは『こども仕事体験フェスタ』を全国に展開していくために、第一人者である川上さんや外山さんの力を借りながら仕組みづくりを進めています。2024年7月のさいたまでの開催を皮切りに、同月には熊本、12月には岐阜でも開催し、現在は、広島、奈良、福井での開催に向けて準備を進めているところです。また、全国各地で開催できるよう、社員用の開催マニュアルを作成しています。作成にあたっては、沖縄で開催した際に課題となった参加者の抽選方法について、抽選システムを導入することで課題を解消し社員の負担を軽減する、全国各地での開催を支援していただく企業・団体との連携を進めることでイベントの価値をより向上させるなど、沖縄の取組みをもとに、さまざまな工夫をしています。

外山

沖縄貢献チームとしては、イベントを点で終わらせずに広げていくために、開催後には必ずレポートを作成して全出展企業さんに報告しています。また、損保ジャパンとして取引のない企業さんには、イベント後も接点を持ち続けられるよう、ソリューションの提案やほかの取組みの案内も行っています。

沖縄から全国へ、想いとノウハウは広がっている。 1沖縄から全国へ、想いとノウハウは広がっている。 1

沖縄から全国へ、想いとノウハウは広がっている。 2沖縄から全国へ、想いとノウハウは広がっている。 2

全国の『こども仕事体験フェスタ』の様子

災害対応、防災・減災、健康。社員主体の取組みは全国で展開中。

西谷

沖縄県では、こどもと地元企業とをつなぎ、新しい価値を生み出す取組みをしていますが、他の視点では、また違った取組みを推進しています。当社が長年関わってきた災害対応の領域では、長野支店が社会福祉協議会とともに「災害ボランティアセンター応援企業パートナーズ サスながの」を設立しました。参画いただいた企業と社会福祉協議会が直接連絡を取れるホットラインを構築し、各所が持っている資源を被災者支援や被災地域支援に役立てるものになっています。

金織

栃木県ではグループ会社を横断して、とちぎの安心・安全・健康なまちづくりに向けた地域創生の取組み「SOMPOとちぎパーク」を行っています。SOMPOパークというのは、もともと石川県で展開していた取組みなのですが、そのノウハウが共有されて栃木県でも実現しました。当社主催で開催したイベントでは、自治体や企業・団体と連携し、地域防災や健康福祉セミナー、県内の私立高校による石川県復興応援コンサートなどさまざまなコンテンツを提供しています。

西谷

さらに別の領域で言うと、SDGsの3番「すべての人に健康と福祉を」と11番「住み続けられるまちづくりを」の目標をコンセプトとしたイベントを山陰支店が米子市で開催しました。米子市や鳥取大学、SOMPOグループなどと協業して、鳥取県西部地区の社会課題である防災と健康(フレイル予防)について学ぶものになっています。

金織

こうしてみると、やはり地方創生の取組みは、さまざまな企業や団体との連携によって実現していくものだと実感しますね。当社は全国に拠点があるからこそ、多様なステークホルダーと協働する上で人やもの、ことをつなぐ“結び目”のような存在でありたいと思います。

災害対応、防災・減災、健康。社員主体の取組みは全国で展開中。 1災害対応、防災・減災、健康。社員主体の取組みは全国で展開中。 1

災害対応、防災・減災、健康。社員主体の取組みは全国で展開中。 2災害対応、防災・減災、健康。社員主体の取組みは全国で展開中。 2

「SOMPOとちぎパーク」と「YONAGOデジタル健康・防災フェスタ」の様子

損保ジャパンが、
地域に必要とされる存在で
あり続けるために。

金織

今後の展望としては、お客さまや社会から「損保ジャパンでよかった。SOMPOでよかった。」と言っていただける存在を目指していきたいと思っています。そのためには、“結び目”として当社が中心となってさまざまな地域のステークホルダーを巻き込んでいくことが大切。お客さまと接点を持つ社員が、業務の中で「地域のために何かしたい」という想いを行動に移せるような風土・仕組みづくりに力を入れていきたいと思います。

西谷

金織さんの言う通り社員それぞれに日々の業務がありますが、その中に地域課題の解決を取り入れ、地域とともに成長していくことが大切だと思っています。業務で関わった企業などと連携していくことで、解決できる課題が増えますし、課題解決を通じて地域でのネットワークの輪が広がっていきます。社員一人ひとりが内発的動機に基づき自発的に取り組むことが、モチベーション高く継続的に取り組むことにつながると考えるので、その環境を整えていきたいです。

川上

『沖縄こどもみらい仕事体験イベント』の開催を通じて地域課題への取組みが社員のエンゲージメント向上にも繋がることを、身をもって実感しました。日本全国で「損保ジャパンがいて良かった」と思っていただけるように、他の取組みも含めて推進していきたいです。

外山

地方創生の第一歩は、地域の課題に気づくことだと思っています。これからも「地域のために」という想いを忘れることなく、損保ジャパン一体となってさまざまなプロジェクトに一緒に取り組んでいきたいです。

損保ジャパンが、地域に必要とされる存在であり続けるために。損保ジャパンが、地域に必要とされる存在であり続けるために。