PROJECT STORY
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PROJECT STORY #04
PROJECT STORY #04

PROJECT STORY #04

保険とは、人々の挑戦を支えるもの。
その価値を高めるために、
私たちは未開の宇宙にも挑戦している。

「宇宙ビジネス」と聞くと、多くの人は大型ロケットや衛星の製造・開発などを連想するだろう。しかし、宇宙産業のすそ野は広く、宇宙空間におけるゴミの除去や、取得した衛星データの活用など、市場規模は年々広がり続けている。マーケットの拡大に伴い必要となるのが、新たなリスクに対応した保険やサービスだ。宇宙ビジネスに関わる人々に対して、ロケットや衛星の輸送、打上げ時のリスクをカバーする「宇宙保険」を提供してきた損保ジャパンは、2023年4月から「宇宙産業開発課」を新設。ここでは、宇宙という未開のフロンティアに挑むメンバーたちの活動を紹介する。

SPEAKER PROFILE

川田さん

航空宇宙保険部 宇宙産業開発課

2007年入社

川田さん

河村さん

航空宇宙保険部 宇宙産業開発課(兼)SOMPOリスクマネジメントサービス開発部オープンイノベーションG

2023年入社

河村さん

郭さん

航空宇宙保険部  業務課(兼)航空宇宙保険部 宇宙産業開発課

2008年入社

郭さん

1970年代から「宇宙保険」
を提供。多様化するリスクに
応え続けてきた。

川田

損保ジャパンでは、1970年代から大型衛星の事業者さま向けに、ロケットや衛星の製造から打上げ、運用にいたるリスクを補償する「宇宙保険」を提供してきました。その後、宇宙産業が政府中心のプロジェクトから民間のプロジェクトへと移行していったことにより、多くのスタートアップが宇宙ビジネスに参入しました。それに伴い、宇宙ビジネスにおけるリスクが多様化し、異業種の企業からもご相談やお問い合わせを多くいただくようになりました。そこで、宇宙ビジネスを専門とする宇宙産業開発課を2023年度に立ち上げました。私たちがワンストップの相談窓口となり、全国の営業店と連携しながら、様々な企業の宇宙ビジネスにまつわる課題を解決するソリューションを提供しています。

1970年代から「宇宙保険」を提供。多様化するリスクに応え続けてきた。 11970年代から「宇宙保険」を提供。多様化するリスクに応え続けてきた。 1

1970年代から「宇宙保険」を提供。多様化するリスクに応え続けてきた。 21970年代から「宇宙保険」を提供。多様化するリスクに応え続けてきた。 2

常にリスクと隣り合わせの世界。
だからこそ入念なリスク分析で
安心を高める。

川田

もし100回に1回墜落する飛行機があったら、誰も乗りたいとは思わないですよね。実績のあるロケットでも打上げの成功率は98%程度です。常にリスクと隣り合わせの世界なのです。ロケットや衛星の打上げはそれだけ失敗の確率が高く、しかも失敗した際の損害額は最低でも数億円規模に上ります。そのリスクを補償するために提供しているのが、損保ジャパンの宇宙保険です。

河村

ロケットや人工衛星は宇宙で動くものですので、一度打上げると手元で確認ができなくなります。直接見たり触れたりすることができず、状況把握やトラブルへの対応が難しいという点が、宇宙ビジネスならではの特徴です。そのため、どのようなリスクが存在し、それらにどう対応するのか、丁寧な分析と対策の導入が一層重要になってきます。

常にリスクと隣り合わせの世界。だからこそ入念なリスク分析で安心を高める。 1常にリスクと隣り合わせの世界。だからこそ入念なリスク分析で安心を高める。 1

常にリスクと隣り合わせの世界。だからこそ入念なリスク分析で安心を高める。 2常にリスクと隣り合わせの世界。だからこそ入念なリスク分析で安心を高める。 2

挑戦の積み重ねが、
宇宙ビジネスの継続的な成長を
支えていく。

川田

宇宙産業開発課は、2023年11月に宇宙ビジネス支援サービスをリリースしました。宇宙ビジネスにおけるリスクの分析と見える化、リスク対策のご提案を行うことで、お客さまをサポートするサービスです。現在、小型人工衛星の打上げと利用の機会が増えていますが、同時に軌道上での故障の頻度も高まっています。宇宙ビジネスの継続的な成長をサポートするために、こうした故障リスクに対して保険以外にもリスクソリューションを提供していくことで様々な宇宙プロジェクトの成功を後押ししています。

河村

想定すべきリスクの多様化に伴い、我々のリスク分析とソリューション提案の手法もアップデートを重ねています。一例として、超小型衛星の設計・製作・運用を手がけるアークエッジ・スペース社に対し、衛星開発のプロジェクトに伴うリスク分析・課題抽出とソリューション提案を行いました。彼らは衛星開発の専門家集団であり、想定されるリスクはかなりの精度で把握されていましたが、これに対して我々が第三者的な視点から補完することで、より精度の高いアセスメントができたと評価をいただくことができました。

挑戦の積み重ねが、宇宙ビジネスの継続的な成長を支えていく。 1挑戦の積み重ねが、宇宙ビジネスの継続的な成長を支えていく。 1

挑戦の積み重ねが、宇宙ビジネスの継続的な成長を支えていく。 2挑戦の積み重ねが、宇宙ビジネスの継続的な成長を支えていく。 2

「宇宙ビジネスを始めるなら
まず損保ジャパンに相談する」
という存在になるために。

現在は、社内向けのウェブサイトで活動を発信したり、社外のカンファレンスに定期的にブースを出展したり登壇したりしています。しかし、損保ジャパンが宇宙ビジネス支援に取り組んでいることはまだまだ知られていません。これからは、発信の場をより一層強化していくことで、私たちの活動を知っていただき、さらには宇宙ビジネス業界全体が発展する一助になれたらと思います。

川田

郭の発言とも繋がりますが、宇宙ビジネスに進出するお客さまのリスクを一番よく分かっている会社になること、そして「宇宙ビジネスを始めるならまず損保ジャパンに相談する」という存在になることが大切だと考えています。そのためには、プロジェクトの開始時や会社設立時など早期の段階でお客さまにアプローチし、どんな技術開発を行い、将来目指す姿なども含め、先方のビジネスを深く理解していくことが必要です。丁寧なコミュニケーションにより、安心感と信頼感を与えられる存在になれるよう意識しています。

河村

私としては、リスクマネジメントのプロである損保ジャパンと、宇宙ビジネスのプロであるお客さまとを橋渡しできる存在になれたらと思っています。保険も宇宙も専門性の高い領域なので、宇宙ビジネスにおいてどんなリスクが発生するのか、そしてそのリスクをどう保険で補償していくべきかを理解していただくのは難しい場合もあります。そこで、大手電機メーカーと宇宙ベンチャーで20年近く衛星開発に関わってきたという自分なりのバックグラウンドを活かし、両者の専門的な言葉を翻訳し、噛み砕いて伝えるという役割を積極的に担うようにしています。また、損害保険にとどまらず、ビジネスにおけるリスクまで視野を広げ、お客さまをサポートできたらと思います。より広範囲でお客さまのリスクをカバーすることで、宇宙へ挑戦する背中を押すことができたら、これほど嬉しいことはありません。

「宇宙ビジネスを始めるならまず損保ジャパンに相談する」という存在になるために。 1「宇宙ビジネスを始めるならまず損保ジャパンに相談する」という存在になるために。 1

「宇宙ビジネスを始めるならまず損保ジャパンに相談する」という存在になるために。 2「宇宙ビジネスを始めるならまず損保ジャパンに相談する」という存在になるために。 2

宇宙は、身近になりつつある。

川田

世界的にも日本国内においても、宇宙ビジネスの市場規模は拡大しています。アメリカやヨーロッパでは、既に成熟段階に移行しつつある。そんな現代において宇宙産業の成長余地はどこにあるのか。私は、人が宇宙に行き、そこで経済活動を行っていくところにあると考えています。その際、宇宙に関するリスクマネジメントの第一線に損保ジャパンがいるために、宇宙産業の発展に貢献し続け、宇宙ビジネスに関するリスクの知見と信頼を積み重ねていきます。

河村

かつては多くの人にとって宇宙は遠い存在でした。しかしこれからは、宇宙でのビジネスや経済活動をもっと多くの人々がより身近なものとして考えていく時代になると思います。安心して宇宙に挑戦できるような素地を作ることで、宇宙と人々の距離を近づけられるような存在でありたいです。

川田

宇宙へ進出していく「地球から宇宙へ」という流れだけでなく、その逆も生まれつつあります。つまり、宇宙環境を利用したテクノロジーが地球上の社会課題解決に役立つといったことです。例えば、衛星画像データの利活用。自然災害が発生した際、被害想定区域を迅速に把握するために衛星画像を活用する試みなど、衛星データにまつわる様々な産業が生まれようとしています。宇宙産業の発展を支援することが、我々のより良い生活を実現することにもつながっているのです。

宇宙は、身近になりつつある。宇宙は、身近になりつつある。

宇宙への挑戦は、
私たちに、既存の価値観を
捉え直す機会を与えてくれる。

河村

地球で暮らす人々の視点を拡張し、新たな問題提起をしてくれるところが、宇宙の面白いところだと思っています。例えば、宇宙に漂っている小惑星から資源を探査することになった際、それは「誰のもの」と言えるでしょうか。あるいは、月に移住した際に一番価値があるのは果たしてお金なのか、それとも水なのか。そういった新たな問いから、価値とは何か、国とは何か、社会とは何か、既存の価値観を捉え直す機会を与えてくれるのが宇宙だと思います。そういう意味で、宇宙への挑戦を後押しするこの仕事は非常に面白いです。

川田

宇宙産業のマーケットの成長により、多くの衛星からさまざまなデータが得られるようになると、自動運転などのモビリティ技術や農業などの一次産業の発展にも大きな進展が生まれる可能性があります。それは同時に、損保ジャパンが提供する保険やサービスのさらなる品質向上や、技術革新に伴うニューリスクへの迅速な対応にもつながります。その意味で、宇宙産業の成長・発展に貢献することは、私たちSOMPOグループが掲げるパーパス「安心・安全・健康であふれる未来へ」の実現そのもの。「宇宙保険といえば損保ジャパンだね」とお客さまに信頼していただけるよう、その礎づくりに地道に取り組んでいきます。

宇宙への挑戦は、私たちに、既存の価値観を捉え直す機会を与えてくれる。宇宙への挑戦は、私たちに、既存の価値観を捉え直す機会を与えてくれる。