地元香川県の支社に一般職(現:総合系[地域限定])として入社。以来20年にわたりさまざまなキャリアを積み重ね、今や社長付きの秘書として経営を学ぶ中條。女性リーダーの象徴的存在として、多くの社員から信頼を寄せられている。入社当初は、キャリアップしていきたいという思いより、生まれ育った香川への愛着から地元に貢献したいという思いが強かった。
「広島の大学に通っており、広島で就職することや全国転勤のある会社で働く道もあったが、“香川で、長く働ける会社”で働きたいと思いました。地元企業や地銀などとも迷いましたが、当社の方が全国に拠点があるので、必然的に全国の多様な人々と仕事ができるのではないかと思い入社を決めました。一般職というとサポート的な仕事ばかりと思われがちですが、代理店向けキャンペーンの企画・運営など、かなり裁量が与えられやりがいが大きい仕事がたくさんありました」と、当時を振り返る。
最初の転機が訪れたのは、2010年。それまでは主に事務を担当していたが、営業をやってみないか?と打診されたのだ。
「当時オフィスにパソコンやインターネットが定着し、個人の生活にはスマホが登場する中で、事務の仕事は将来的に無くなるのではと考えていました。自分の仕事の分野を広げたい、その一心で営業の仕事にチャレンジしようと思いました。事務はミスが許されない仕事。正しくできて当たり前というプレッシャーも生じます。対して、営業はたくさん仕掛けて1、2回でも当たれば大きい。結果が見えるので目標を掲げ、そこに向かって努力できるのが面白い。私はやるからには社長賞を絶対に獲得するという、非常に高い具体的な目標を持ち、日々頑張りました。結果、社長賞を2回獲ることができました」。
次々と結果を出し、毎年のように昇進を果たして名刺の役職が変わっていった。