損保ジャパンではフィールド区分を変更して活躍の範囲を広げることができる。一定条件を満たせば、例えば転居を伴う転勤がない総合系[地域限定]から全国転勤型の総合系[限定なし]へ変更することが可能だ。生活環境や状況の変化、仕事をするなかで芽生えたチャレンジ意欲に応える制度である。この制度を活用して活躍フィールドを広げたのが、佐竹だ。
佐竹は、学生時代は関西の大学に通い、全国転勤のある企業に内定をもらっていた。しかし、家庭の事情で祖父の介護を行うことになり、祖父と同居するため、地元の福島県に戻ることになった。そのため地元である福島県いわき市で働くことができる企業に限定して再度就職活動を行い、損保ジャパンの総合系[地域限定]として入社した。入社後、いわき支社に配属され、営業職としてさまざまな代理店、金融機関を担当。
「地元出身ということもあり、多くの代理店がかわいがってくださいました。同じ高校出身ということがわかると、さらにぐっと距離が縮まりました。自ら志願して先輩社員に同行し、自分の担当以外の代理店にも訪問し、たくさん勉強させてもらいました。代理店営業は信頼関係構築が大切で、人と会って話をすることが好きな私にとって、自分の性格にも合っていると感じ、日々やりがいを感じながら、仕事に励みました。仕事と介護を両立するために、できるだけ定時で帰宅し、毎日の食事の準備や病院の付き添いも行いました。介護との両立は大変でしたが、職場で皆さんに話を聞いてもらうことで精神的な安定を保つことができました」。
その後、佐竹は東京で働いていた母が帰郷したのをきっかけに、介護をバトンタッチ。そしてほどなく祖父が他界。入社2年目のことだった。
「祖父が亡くなり、介護のために地元に戻った私はこのまま地域を限定して働き続けることについて考えるようになりました。地域ならではの人との出会いや、地元で働くやりがいも感じていました。いわきで働くことも楽しい。地元の企業を支えているという実感や、たくさんの素敵な出会いがあった。しかし、仕事の面白さを知るほどに、もっと色々な世界を見たいとも感じるようになりました。自分がやりがいを感じるときは、さまざまな価値観に触れ、成長することであり、正直違う業界や全国転勤のある企業に転職することも考えたことがありました。そんなとき、必ず頭をよぎるのは損保ジャパンで出会ったたくさんの人たち、私にさまざまな影響を与え、育ててくださった皆さんでした。本当に素晴らしい仲間が当社にはいます。このような環境で活躍フィールドを全国に広げ、さらに自身を成長させたいと思いフィールド区分変更(※)に挑戦しました」。