ドライバーの運転状況を見える化し、走行データの分析結果をフィードバックすることで、安全運転をサポートする「スマイリングロード」。アプリ上から好きなタイミングで気軽に保険に加入できる「LINEほけん」。いずれも、これまでの保険にはない、新たな価値を提供するものとして大きな注目を浴びている。これらの開発を手がけたのが齋藤だ。
イノベーティブな仕事を次々と手がける齋藤の就職活動はいつも直球ストレート勝負だった。
「就職活動では、30分程度の面接を数回やっただけで自分に合った会社を探すのは難しいと思ったのです。そこで、自分の思っていることをすべて話して、それでも評価してくれる会社で働きたいと。もっとも評価してくれたのが損保ジャパンだった」と、当時を振り返る齋藤。最初の配属先は、広島自動車営業部第一課。広島県内のディーラー営業だった。
「たくさんの先輩方に鍛えられ、社会人としての基礎を学びました。今でも忘れませんが、ある上司からは遠慮と配慮は別だということを教わりました。性格上、遠慮せずに言ってしまう。しかし、配慮することはできるだろうと。今考えるとあたり前のことなのですが、相手のことを考えて配慮することを習得しました」。
目の前のお客さまに対して、もっと価値を提供していきたい、Win-Winの 関係を作りたいという想いを持ち、日々、奮闘。その結果、仕事への取組みや実績が評価され、自分の希望する部署に異動することができるドリームチケットを獲得。次は異なる分野の営業をやりたいと思い、企業営業を希望し、大手商社を担当した。今まで見てきた世界とは違い、戸惑いもあったが、さらなる成長につながった。その後、自動車保険の営業推進・商品開発を担う部署へ異動。そして、3年後の2013年に大きな転機が訪れる。