再エネ海域利用法が改正され、これまで洋上風力導入の壁となっていた課題が一気に解決に向かう。これを受けて国内の洋上風力プロジェクトが本格化し始めており、2030年までに直接投資5兆円の巨大マーケットが広がろうとしている。そのビジネスの可能性と社会貢献度の高さを見据え、損保ジャパンもいち早く洋上風力に着目してきた。さらに、ICTの活用で自然災害時のインフラ損害を予兆し、防災・減災へとつなげる新しい取組みにも着手。SDGsや脱炭素社会の実現に貢献するこれらのプロジェクトをリードするのが関口。そのキャリアは、埼玉支店から始まった。
「当時は、代理店への提案やお客さまのご要望に応えることに必死でした。ただ、ある上司が『喜ばれることに喜びを』という言葉を掲げていて、それが一つの行動指針となりました。とても平易でわかりやすく、今でも思い起こします。数年経つと、自分自身を省みることができるようになり、次のステップとして大企業を保険やサービス、リスクマネジメントの観点で支える企業営業や商品開発に関心を抱くようになりました。そして、その先には海外駐在なども視野に入っていました」。
その希望は見事に叶えられる。埼玉支店での実績が認められ、異動先を自分で選べるドリームチケットを獲得したのだ。関口が選んだのは企業商品業務部だった。
「念願だった商品開発の部署に移りました。商品の仕組みを深く学ぶことができ、今後のキャリアを形成する上で欠かせない専門性と幅広さが身につけられると考えて希望しました。同じようにドリームチケットを獲得して異動してきた同世代の社員や海外赴任から戻ってきた先輩たちがいて、非常に活気のある職場でした」。