挑戦者たち
海外での経験を武器に
CPCU取得に挑む

海上保険金サービス室 物流保険金サービス課

2009年入社

流田 あゆみ

#2

これまでの経歴

2009年
入社。九州保険金サービス第一部 福岡保険金サービス第一課に配属
2016年
ジョブ・チャレンジ制度を活用し、保険金サービス企画部 損害サービスグループへ異動
2019年
SOMPO Global Universityでシンガポール、タイに派遣
総合系[限定なし]へ職員区分変更(現:フィールド区分変更)
2020年
海上保険金サービス室 物流保険金サービス課へ異動

世界で互角に戦える人材を育成
シンガポールに育成拠点

損保ジャパンには、シンガポールに「SOMPO Global University(GU)」という育成拠点がある。シンガポール国立大学ビジネススクール(NUS)と提携し、2012年に設立した企業内大学だ。経営知識の習得と多様な人材との協働経験を目的としており、世界のSOMPOグループ各社のCEOから課題が与えられ、Action Learning Projectを通じて、難易度の高い課題に対する解決策を提案する。座学だけではなく、実践を重視したプログラムである。SOMPOグループとして幅広い視野を持つグローバル人材の育成に力を注いでいる。このGUでの研修をステップに活躍しているのが、流田あゆみだ。流田は、2009年に総合系[地域限定]として入社し、地元の福岡保険金サービス第一課に配属され、自動車保険の事故対応や保険金支払い業務を担当。
「社員の挑戦を応援してくれる企業に入りたいと考え、損保ジャパンを選びました。地元に戻って働く選択をしたものの、キャリアを積むなかで将来的には全国転勤がある働き方をしたいと思う可能性もあると考えていました。そんな変化があったとき、損保ジャパンなら挑戦を後押ししてくれると思いました。入社1年目が終わる頃、尊敬する先輩から「本社部署へチャレンジしてみては?」と言われました。会社全体を俯瞰できる部署で働けば将来のためになる。そう助言を受けたのです」。
そうして興味を持ったのが、ジョブ・チャレンジ制度。希望の部署に応募できる社内公募制度だ。
「ジョブ・チャレンジ制度に合格する実力をつけるためにどんな経験を積めば良いのか考えました。福岡でできることはすべてやろう。担当する自動車保険の保険金支払いサービスに関して完璧な知識を身につけ、自ら積極的にさまざまな担当を経験して実務に精通しよう。そうすれば本社でも役に立てるのではないかと考えたのです。この思いを伝えると、上司も同僚もとても応援してくれました」。

フィリピン留学で衝撃を受けて決意
世界で活躍できる社員を目指す

流田のキャリアビジョンは本社への異動に留まらなかった。すでにその先を見据えていた。福岡にいる頃から英語学習を継続し、休暇を利用してフィリピンへ1週間の語学留学も経験した。
「ショックを受けました。多少勉強していたものの、現地ではまったくコミュニケーションがとれなかったのです。授業で自動車保険の支払いプロセスについて説明したのですが、まったく伝わらず、英語力の乏しさを痛感しました。企業研修で来ていた他社の方は、非常に努力をしており、その姿に圧倒されるばかり。同じ日本企業の社員でありながら、この違いは何だろうと愕然としました」と語る流田。この経験をきっかけに流田は社内の育成制度を調べ、SOMPO Global University(GU)に興味を持った。そしてほどなくして転機が訪れる。
2016年、SOMPOホールディングスが世界規模のイベントを開催した。海外のSOMPOグループの優秀な社員が来日して損保ジャパンを学ぶというイベントである。流田は企画運営スタッフとして携わった。「各国から来日した優秀な社員や一緒に企画運営した社員との交流を通して非常に刺激を受けました。自分もこのレベルのメンバーと肩を並べるくらいの人材にならなければ、GUなど夢のまた夢だなと感じました」。自らを奮い立たせるとともに、海外で活躍したいという思いを強くする。
「ジョブ・チャレンジ制度に合格し、本社の保険金サービス企画部へ異動しました。ここで新しいことを学んだあとは、世界に挑戦したいと考え、あらためてGU への挑戦を決意しました」。
GUの研修プログラムは多岐にわたっている。まず、シンガポールで約1か月間のグループ・トレーニングを行う。シンガポール国立大学ビジネススクール講師陣の指導のもと、海外グループ会社のナショナルスタッフも交え、英語でのディスカッションを中心としながら経営戦略・アカウンティング・ファイナンス・マーケティングなどの経営知識全般を学ぶ。その後、業界を越えた世界各国の企業に赴いて約10か月間、異文化・異業種の環境で業務を経験する。これらのプログラムを通して、世界で活躍できる人材育成を進めている。
見事、GUに合格した流田は、国内の大手電気メーカーのシンガポール支社に派遣され、人事部でOJTを行った。
「当初は人事用語も分からない状態でしたが、丁寧に教えてくださったので、人事の基礎を身につけることができました。人材部門の統括幹部の方と直接話す機会もありました。そのとき、SOMPOグループはどこを目指しているのか?現在の利益は?今後のビジョンは?と次々と質問されたのですが、派遣前のプログラムで得た知見によって答えることができたのです。GUのプログラムを通して会社を俯瞰する新たな視点を得られたような気がしました」。

身につけた英語力を活かして外国貨物に関わる保険を担当

2020年に現在の部署、海上保険金サービス室へ異動。GUで身につけた英語力を活かして外国貨物に関わる保険の事故対応や営業部門からの引受けに関する相談に乗るなど、幅広い業務を担当するようになる。
「関わる保険種類が多彩なので面白いです。世界中にはさまざまな商取引があり、それらの品々に囲まれて暮らしていることを実感しています。会社が私のこれまでのキャリアや経験を踏まえ、さらに成長につながるポストを選んでくれたのだと、うれしく感じています。GUで人事部を経験したため組織開発への関心が出てきました。人事領域のなかでも今は人材育成について勉強中です。今後は何か人材開発につながる活動を実践したいと考えています」。
やりたいことをやれる環境がある。挑戦する社員を応援する風土がある。多種多様な支援制度も揃っている。流田はそう損保ジャパンの魅力を語る。
「せっかく挑戦を応援してくれる会社に入ったのだから、さまざまな制度は使わないと損だと思います。私もいろいろな制度を活用してキャリアを積んできました。後輩にも積極的に使ってほしいと思います」。

目標は米国認定損害保険士
ハイレベルな資格に向け勉強中

海外研修をはじめ、さまざまな経験を重ね成長を続ける流田。業務領域の拡大に応じて、現在は貿易関係の勉強に打ち込んでいる。そして近い将来、ある資格取得に挑戦したいと語る。それは、米国認定損害保険士(CPCU= Chartered Property Casualty Underwriter)だ。アメリカの損害保険業界では、損保のプロフェッショナルとして幅広く認知されている高度な資格。取得するには2年以上の実務経験が必要で8科目にわたる英語での試験に合格しなければならない。
「試験に合格するには少なくても1年半はかかると言われています。GUを経験した方やお世話になった先輩など、すでに取得しているみなさんは尊敬できる人ばかり。仕事と勉強の両立は大変ですが、世界で通用する資格ですので、私もがんばります」。
自分のキャリアは「選択と掛け算の繰り返し」だったと言う流田。
「常に新しいことにチャレンジしてきました。一つひとつはまったく違う経験ですが、それらを掛け合わせることで、より大きなキャリアになっていると思います。当社は、どんな社員でも自らの意思でさまざまな経験が選択できる組織です。多彩な掛け算によって、大きく成長できる環境です」。
次のチャレンジは、海外での活躍。新たな目標ができたときがもっともワクワクすると、流田の眼差しが語っている。

ある1日の時間割

7:00
起床
8:00
出社(テレワークの日もあり)
09:00
通達、メールチェック

通達・ニュースの確認。前日退社後のメールのチェックも行います。

10:00
支払業務

この後、午前中いっぱいかけて、支払業務や、難事案についてベテランの先輩へ相談します。

12:00
昼食

ビルの周りにたくさんのキッチンカーが来るので、ランチはテイクアウトしてオフィスで。

13:00
事案対応

お客さまからの事故に関するご相談やお問い合わせの対応を行います。最近はLINEを活用した対応も増えてきています。

15:00
チームミーティング

テレワーク中のメンバーとオンラインで情報共有と事案相談。直接顔を合わせることがほとんどないため、コミュニケーションの一貫として、業務に関係のない「雑談」も。

16:00
資料作成

代理店向け勉強会、ロスプリベンション(損害を未然に防ぐ)提案などの資料の作成。

18:00
退社
24:00
就寝
※ 取材時点での所属部署を記載しております