損保ジャパンには、シンガポールに「SOMPO Global University(GU)」という育成拠点がある。シンガポール国立大学ビジネススクール(NUS)と提携し、2012年に設立した企業内大学だ。経営知識の習得と多様な人材との協働経験を目的としており、世界のSOMPOグループ各社のCEOから課題が与えられ、Action Learning Projectを通じて、難易度の高い課題に対する解決策を提案する。座学だけではなく、実践を重視したプログラムである。SOMPOグループとして幅広い視野を持つグローバル人材の育成に力を注いでいる。このGUでの研修をステップに活躍しているのが、流田だ。流田は、2009年に総合系[地域限定]として入社し、地元の福岡保険金サービス第一課に配属され、自動車保険の事故対応や保険金支払い業務を担当。
「社員の挑戦を応援してくれる企業に入りたいと考え、損保ジャパンを選びました。地元に戻って働く選択をしたものの、キャリアを積むなかで将来的には全国転勤がある働き方をしたいと思う可能性もあると考えていました。そんな変化があったとき、損保ジャパンなら挑戦を後押ししてくれると思いました。入社1年目が終わる頃、尊敬する先輩から「本社部署へチャレンジしてみては?」と言われました。会社全体を俯瞰できる部署で働けば将来のためになる。そう助言を受けたのです」。
そうして興味を持ったのが、ジョブ・チャレンジ制度。希望の部署に応募できる社内公募制度だ。
「ジョブ・チャレンジ制度に合格する実力をつけるためにどんな経験を積めば良いのか考えました。福岡でできることはすべてやろう。担当する自動車保険の保険金支払いサービスに関して完璧な知識を身につけ、自ら積極的にさまざまな担当を経験して実務に精通しよう。そうすれば本社でも役に立てるのではないかと考えたのです。この思いを伝えると、上司も同僚もとても応援してくれました」。