挑戦者たち
ITで生み出す
ワークスタイル
イノベーション

IT企画部 計画推進グループ

2011年入社

小林 真郁

#11

これまでの経歴

2011年
入社。東日本大震災直後の水戸の災害対策本部に派遣
2011年
本店火災新種保険金サービス部団体第一サービス課に配属
2012年
東京中央支店五反田支社に異動
2016年
SOMPO Global Universityでインドに派遣
2017年
SOMPOホールディングス IT企画部 企画グループに異動
2018年
IT企画部 計画推進グループに異動

テレワークの推進に大きな貢献
全国の社員がつながるコミュニティを構築

時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を推進する損保ジャパン。社員一人ひとりが生産性を高めるとともに、それぞれの能力を最大限に発揮できるよう、全社的にワークスタイルイノベーション(働き方改革)に取り組んでいる。その改革を支えるITインフラの構築を担うのがIT企画部計画推進グループの小林真郁。最近では、軽量・薄型のノート型PCを営業・内勤部門へ配布し、Web会議ツールを全社員に拡充させ、テレワーク環境の充実に大きな貢献を果たした。
「軽量・薄型のPCを導入することで、社員がいつでも・どこでも業務ができる環境を作ることが出来ました。また、業界に先駆けて全社員にWeb会議ツールの導入を実施したことも、柔軟な働き方を推進する一助になったと思います。社外との打合せがリモートで完結するだけではなく、在宅勤務でも職場にいるような一体感を作り上げることができました」と語る小林。損保ジャパンは新型コロナウイルス感染拡大前からテレワークができる環境を整えていた。そのため、緊急事態宣言下、全社テレワークへの移行もスムーズに対応することができた。
「コロナ禍でIT企画部も在宅勤務が基本となり、社内のさまざまな要望に対してリモートでシステムを構築する必要がありました。Web会議をしながら、Googleスライドで情報共有。社内システムを活用して社員の声に応えていきました」。
全国各地の社員と情報交換や気軽なコミュニケーションができる社内SNS「Google Currents」も小林が牽引した企画である。在宅勤務によって、身近な社員同士が同じ場を共有することはめっきり少なくなった。しかし、ITシステムによって全国の社員が自由につながる場ができたのだ。

夢を叶えるために今、何をするか
今日の仕事が将来にどうつながっていくか

小林が入社したのは、2011年。言うまでもなく東日本大震災が発生した年である。通常は入社後に新入職員研修があるのだが、この年は中止になり、入社早々に被災地へ出向いた。
「何も知らない新人なので、直接お客さまと接する機会はなかったのですが、先輩社員のお客さまと向き合う真摯な姿勢に感動しました。入社前から人や社会のためになる社会貢献度の高い仕事がやりたい。人に信頼され、多くの人から感謝される人間になりたいと考えていましたが、そうした気持ちがいっそう膨らみました」と、当時を振り返る。
社会人としての基礎を学び、もっとも影響を受けた上司との出会いは、東京中央支店五反田支社だった。
「より大きなマーケットで、大きな仕事をしたい。いずれは海外に行きたい。そんな気持ちを抱いていました。五反田支社の上司は、海外経験の豊富な方だったので色々と相談していました。上司からは海外に行くうえで役に立つ情報や人を紹介いただくと同時に、たくさんの教えを頂戴しました。日常の会話から細心の注意を払うこと。指先にも神経を使って仕事をすること。キャリアは自分で掴むもの、待っていても来ない。海外に行くために今日どんな勉強をするか。今日の仕事が将来にどうつながっていくか。いただいた言葉を頭に巡らせながら日々を過ごしました」。
思考が変われば、行動も変わる。上司のアドバイスの数々によって、小林の軸が固められ、やがて海外への扉を開くチャンスが訪れる。

出向先のインドのシステム会社で部下100人を抱えるプロジェクトリーダーに

2016年、当社のグローバル人材育成プログラム『SOMPO Global University』に応募して見事突破。同期10名のうち最年少での合格だった。しかし、喜びもつかの間、ハードな毎日が始まる。
「最初の研修地であるベトナムに渡るまでの数か月間、英会話や一般教養を身につけ、経営層とのディスカッションに向けた事前学習がかなりハードでした。通常の業務を行いながら、夜はひたすら勉強とレポートを書く毎日。同期10名と必死になって過ごした日々でした。無事に国内研修を終えると、ベトナムでは、主にマインドセットと導入研修、シンガポールではディスカッション、インドでは現地の保険会社でインターン。夢が叶ったという実感があり、毎日が楽しくてしょうがない。英語力も飛躍的に向上し、何より同期の10人が優秀な方ばかりで、一番年下の私は一緒に行動するだけで計り知れない影響を受けました」。
多くの経験と知見を携えて一時帰国。そして、再びインドへ。システム会社への出向である。日本人が一人もいない環境で、100名の部下を抱えるプロジェクトリーダーに抜擢されたのだ。この時入社5年目、27歳という若さである。
「最初は、文化や仕事に対する考え方の違いに戸惑いました。朝も遅刻する人ばかり、地域や家族の行事があると、仕事を放り出してさっさと帰ってしまう。そこで、ホワイトボードに課題を書き出し、出来たら消していくことにしました。毎朝集合してみんなで話し合い、解決できると消していく。課題の可視化と出来たら消すことによる達成感の演出ですね。少しずつ信頼関係が出来ていきました。部下の結婚式に招待されたときはうれしかったですね。片道を車で10時間かけて行ったら、4日間も結婚式が続くんです」と、懐かしそうに笑みを浮かべる。

当社にはさまざまなことにチャレンジできる環境がある
しかも、自分の手で思い描くキャリアを掴むことができる

現在の所属であるIT企画部は、希望していた部署だった。とりわけシステムに詳しいわけではないが、物事を吸収する力には自信がある。
「これまでの経験を通じて、スポンジのように新しいことを吸収する素地ができたと思います。とにかく量をこなしていくと、質的な変化を起こす。いわゆる量質転化の法則を営業時代に実感していました。まずはやってみて、量を積み重ねることで、必然的に効率化や優先順位、プロセスの見直しをするようになり、業務全般を俯瞰する力もついてくる。だから、初めての部署でも平気だし、海外でも全く物怖じしませんでした」。
そんな小林にとって、損保ジャパンの幅広い事業領域はとりわけ魅力的だ。
「保険はもちろん、重要な社会インフラです。でも、それだけではなく実に多様な仕事が当社にはあります。自ら新しいビジネスをつくることもできる。さまざまな環境に身を置くことができ、多様な人と仕事をするチャンスがある。しかも、自分の手で思い描くキャリアを掴むことができます。私は好奇心旺盛なので、さまざまなことにチャレンジできる環境はとても魅力です」。
とは言え、現在のIT企画部でまだまだやりたいことがたくさんある。
「ユーザーがサイトやシステムを自らつくる時代になっています。社員が自分たちに必要なシステムやインフラを、現場のアイデアで創意工夫して自ら気軽につくれるようなプラットフォームを提供したい。他にも、グループウェアやWeb会議ツールのカスタマイズ、新たなコミュニケーションプラットフォームの導入など、社員の働き方や仕事のやり方改革を推進するためにやりたいことだらけです」。そう話す小林の目は、いきいきと輝いている。

ある1日の時間割

テレワーク
6:00
起床
8:00
子供を保育園へ

テレワークの日は、車で子供を保育園へ送ります。

09:00
始業

メールチェックや問い合わせ対応などから仕事を始めます。

10:00
WEB会議

ここから夕方までWEB会議が続きます。この日はまず、ITベンダーと新規ツール導入の意見交換などを行いました。

12:00
昼食
13:00
WEB会議

チームミーティング。各自のタスクの進捗確認や企画の相談・意見交換。この日は、さらにITベンダーやシステム子会社とのWEB会議を1時間に1件のペースで行いました。

18:00
企画資料作成

翌日や次週の会議に向けた資料作成を行います。最後に溜まったメールの確認を行い、業務終了。

19:00
夕食

家族そろっての夕食の後、子供をお風呂に入れたり、一緒に遊んだりして、寝かしつけます。

21:00
自由時間

終わったら残りの家事を片付けて、自由時間。

23:30
就寝
※ 取材時点での所属部署を記載しております